子どもに包茎手術が行われるケースとは
新生児として生まれてきた男の子はいずれも包茎の状態ですが、年齢を重ねて成長するにつれてこの状態が自然に解消されていきます。
一般には思春期を迎えても包茎の状態が継続しており、そのことにより生活上の不自由をこうむっている場合や、何らかの健康への影響が懸念される場合には、専門のクリニックを受診して包茎手術を行うことになります。
逆に子どもが包茎であることには何の不思議もありませんので、成長するまでそのまま様子を見ることになるのがふつうです。
しかしケースによっては子どもであっても包茎手術が行われることもあります。
具体的に子どもに包茎手術を行うケースとしては、包皮炎や尿路感染症などの病気があったり、排尿がうまくいかず包皮のすき間に尿が溜まり不衛生になるケースが該当します。
したがってこれら以外の理由がなければドクターが積極的に包茎手術を勧めることはありませんが、両親の希望によって包茎手術を行うことはあり得ます。
子どもの場合の具体的な治療方法とは
子どもに包茎手術が行われるとした場合に、その具体的な治療方法がどのようなものになるのかですが、基本的には大人の包茎手術とそれほど変わりません。
ポピュラーな方法は環状切除術と呼ばれるもので、包皮の余っている部分をリング状にメスで物理的に切り取って包茎の状態を解消するものです。
なお成人の場合もこの方法は従来からポピュラーな治療方法といえますが、外見からいかにも包茎手術をしたことが明らかなツートンカラーの状態になってしまうため、近年ではそれ以外の見た目を重視した方法が選ばれる傾向にあります。
また子どもの治療方法としてはかならずしも包茎手術になるとは限らず、手術以外の治療方法が選ばれることも少なくはありません。
たとえばステロイド軟膏を塗布することによって包皮が自然に伸びて露出するようにする方法なども使われます。
ただし、長期にわたって過剰に塗布してしまうと、かえって皮膚が硬くなるなどの問題があります。
まとめ
包茎手術といえば成長してからというのがふつうですが、まれに子どもにも包茎手術が行われる場合があります。
これは包茎がもとで包皮炎や尿路感染症を発症してしまったり、排尿に困難をきたしたりすることが理由ですが、あまり積極的には行われません。
もしも手術が行われる場合の具体的な治療方法としては、成人の場合と同様にリング状に包茎の余った部分を切り取る環状切除術がポピュラーです。
ただしステロイド軟膏の塗布などの手術によらない方法も行われています。